賢いアフィリエイターほど差別化が苦手、今後の差別化戦略について
アフィリエイトで収益をあげるためには、数多くのアフィリエイトサイトの中から、自分のサイトが選ばれる必要があります。
基本的に選ばれるためには、まずアクセスされる必要があります。そのためには検索上位に表示されることが重要です。
そんな検索上位を獲得しているようなサイトを見てみると、どれも同じような内容と構成になっているのに気付くはずです。検索上位に同じようなサイトばかりが並んでいるのは、アフィリエイターが嫌われる理由の1つですよね。
選ばれるためには、同じであることは良くないことです。今回はそんなアフィリエイトの現状と今後ますます主流になりそうな差別化戦略について解説します。
宜しければ参考にしてみて下さい。
photo by TAKA@P.P.R.S
1.似たようなアフィリエイトサイトしか無いのは戦略が同じだから
僕たちアフィリエイターは、商品ありきでサイトを作り始めます。商品選択→サイト作成の順ですね。
基本的に成果型のアフィリエイトサイトを作っている人は、アドセンスなんて気にしません。なぜなら、アクセス数以上に質の高いアクセスを集めることを重視するからです。もちろん検索ビッグキーワードの上位を狙ってアクセス数で勝負する手法もありますが、そういった法人クラスのガチアフィリエイターの話はここでは置いておきます。
さて、アクセスの質を高める方法として、1番有効なのが成約率の高いキーワードでSEOを行うことです。「FX」よりも「FX 比較」とか「FX おすすめ」とかそういったキーワードを狙うわけです。
その後、そういった購買意欲の高いユーザーが必要としている情報を詰め込んだサイトを作ることで効率的なアフィリエイトが行えるのですが、ここで問題が出てきます。
それがコンテンツの均一化です。こういったユーザーが必要としている情報というのは、基本的にある程度決まっています。
FXなら口座開設の方法、取引の仕方、FXの知識などなど、口座解説を促すのであれば、初心者向けの情報を詰め込むことになるのですが、そこにはほとんど差が存在しません。
なので、巷には言い方を変えただけで同じような内容しか書かれていないアフィリエイトサイトが乱立しているのです。
これは、法人を作ってアフィリエイトをしているプロの方々のサイトを見ても大して変わりません。ターゲットを絞るという行為が提供する情報の幅も一気に狭めてしまっているのです。
じゃあ初心者から上級者までを対象にした情報を入れれば良いんじゃない?と思われる方も居るかもしれません。
しかし、これは非合理的です。購買意欲の薄いユーザーを増やしても仕方ありませんし、無駄な手間も掛かります。更に多くの情報を詰め込むことで、ターゲット層のユーザーに必要な情報がどれか分かりにくくなってしまいます。
そんな理由もあって、真面目にアフィリエイトに取り組んでいる方のサイトほど同じような内容になってしまう傾向があります。
ここまでをまとめると、
アフィリエイトサイトを作る際重要視すること
- ターゲットを絞る
- ターゲットに必要な情報を提供する
- ターゲットに混乱が生じないように不必要な情報は極力含ませない
これによって生まれる問題点が、似たような内容のアフィリエイトサイトの乱立なのです。
2.どのようにアフィリエイトサイトを差別化するか?
似たようなサイトが乱立する中、自分のサイトで成果をあげたいと考えた場合に必要になるのが差別化です。
では、このような状況の中でどのように差別化を行っていくのか?
2-1.コンテンツの質で差別化することは難しい
さまざまなところで取り上げられているこちらの記事についてです。
【参照】3年後に生き残るアフィリサイトを考えてみた① - たかぽんアンテナ
この記事を書いたのは、アフィリエイト界では有名な(少なくとも僕はそう思ってます)たかぽんさんという方です。
ここで、コンテンツの質で勝負すると必ず息詰まると言及されているのですが、全くの同感です。
上で書いたように、同じような商品を扱えば、コンテンツの中身というのは似たり寄ったりになってきます。
たかぽんさんは、比較されることによって価値が減少すると仰っています。当然このようなサイト同士は比較され合うので、ユーザーから見てオンリーワンということにはなりません。
コンテンツの質で差別化するには、相手に大差を付けるしかありませんが、それは相当深くて少し調べたぐらいじゃ見つからないような知識を持っている専門家ぐらいしか出来ません。
このことについては、以前下記の記事で触れています。
【参照】オリジナリティが無くても役立つブログ記事を書く方法 - 非エリートの日常
2-2.コンテンツの背景で差別化する
たかぽんさんはコンテンツの背景、つまりコンテキストでの差別化により新しい価値が生まれるとしています。
分かりやすいところでは、誰がそのサイトを運営しているか?です。
同じ保険のアフィリエイトサイトでも、専門家が運営しているサイトと素人がネットや書籍で調べた知識で作ったサイトでは内容が似ていたとしてもユーザーの受け取り方は変わってきます。
コンテキストというのは、一種のオリジナリティだと考えられます。運営者の人柄や経歴などコンテンツの背景にあるこれらを簡単に真似することは難しいからです。
内容での差別化が難しい今の時代に有効な戦略であることは間違い無いでしょう。
2-2-1.運営者の色を全面に出す
サイトでもブログでも、今後は運営者の色を前面に出していく必要性があります。
ただ単に情報を並べただけのサイトは、比較された際に独自の価値を生み出しません。
ただし、この方法での差別化を前提とした場合、新規参入出来るジャンルが限られてしまいます。
仮に僕が保険のサイトを作ろうと思った場合、この方法で差別化するアピールポイントが見当たらないのです。
保険に詳しい素人では、保険の専門家に勝つのは困難でしょう。
もし、この方法で差別化を行っていく場合には、まずは自分がコンテンツを提供することに何らかの優位性を見出す必要があります。
3.収益をあげるだけなら現状差別化は不要
これは僕の経験からの私見ですが、今のところはこのような差別化を行わなくてもアフィリエイトで稼ぐことは可能です。
つまり、その他大勢でしかないサイトでも収益は十分にあげられるということです。
ただし、これはこれで戦略が必要です。ユーザーに対する徹底した合理化は当然として、ライバルの多い分野で勝負することも避けなければいけません。
現在、僕は47のサイトを運営しています。アフィリエイト歴5年でこの数字が多いのか少ないのかは分かりません。
47サイト全てが作りこまれているわけではありませんし、先月(2014年11月)1円以上の収益をあげたサイトはその内たったの14サイトです。
47という数字は試行錯誤の中で生まれたものであって、戦力として数えられるのはその中の半分以下ということですね。
そして、収益をあげているサイトの中身ですが、ほとんどは聞きかじりの知識で作ったようなものばかりです。当然中身はそれなりの情報量になっていますが、他のサイトでも拾えるような情報が中心であることは否定出来ません。
このことから、僕は小さな利益をコツコツあげるサイトを複数保有する戦略であれば、差別化の必要性は薄いと考えています。
ありきたりの存在で大きく稼ぐことは難しいですが、塵も積もればで先月は40万円近い収益が出ています。
今後、このようなサイトが比較されることやGoogleが重視するコンテンツの質に引っかかり、淘汰されていく可能性は十分考えられます。僕が他の副業を行っているのも、このブログを書き始めたのも、この可能性について十分考慮しているからです。
どのような戦略を取るにしても、それなりに頑張ればアフィリエイトで稼げるようにはなるでしょう。しかし、アフィリエイトで安定を獲得することは難しいと言わざるを得ません。
まとめ
1つのアフィリエイトサイト、ブログで稼ぎたいのなら、検索上位に入るか、差別化によって多くのサイトの中から選ばれる存在になる必要があるでしょう。
重要なのは、自分自身の戦略を確立することです。その中でも、合理的に稼ぎたいのであれば、今回説明したような差別化戦略は大いに役立つと思います。
それでは失礼します。