非エリートの日常

学歴なし、就職失敗、非正規、ニートも経験した非エリートがそれでも豊かに暮らす為に試行錯誤するブログです。

就活失敗から読書を始めて良かった理由

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恥ずかしながら僕はほとんど活字の本を読んでこなかった。

大学までに読んだ本で1番字が多かったのは間違い無く教科書だという自信がある。
そんな僕が本を読むようになったのは、自分が底辺に落ちたというコンプレックスが1番大きな理由だ。
「成功者は皆読書家である」という何処かで聞いた知識の下、本を読むことに興味を持ち始めた僕だが、今では月に20冊以上は本を読んでいる。
読書家と言える数字では無いかもしれないが、言うつもりも無いのでその辺はお許し頂きたい。

photo by Kevin Harber

1.ビジネス書ばかり読んでた初期時代

就活に失敗し、期間工として働くことになった22歳の春。
自分へのコンプレックスから本を読み始めた僕だが、当時の僕はビジネス書ばかり読んでいた記憶がある。
結論から言うと為になったことも多かったが、ほとんど無駄だった。
何故なら当時の僕は本からのインプットだけで満足し、アウトプットを行わない典型的な自己啓発本中毒者だったからだ。
そんな僕も多くの自己啓発本を読む中で成功者の法則がほぼ一定であることにも気付いてきた。
それは

  • 好きなことを仕事にすること
  • 目標を明確にすること
  • ポジティブでいること
  • 行動すること
  • 継続すること

 

大体どこにでも書いてあるのはこの辺りである。

僕のような自己啓発本中毒に陥っている人達は、漠然とした成功願望だけで本を読み続けている人が多いように感じる。

ここから抜け出す為には、自分が何の為に本を読んでいるかを具体的に考え、実際に行動に移すことが不可欠だ。
ちなみに僕はいろいろな自己啓発本を読んだ結果、

ナポレオン・ヒル

思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき

デニス・ウェイトリー

新訳 成功の心理学 人生の勝者に生まれ変わる10の方法

辺りを読んでおけば十分だと思っている。
それ以上は読み物としては面白いが、言葉を変えただけで目新しい情報は中々出て来ない。
僕の考える自己啓発本の活かし方は、読んで内容を全て覚えるより実際に行動して身に付いた一部の方が価値があるというものだ。
当たり前のことを言っているようだが、このことに気付くまでに僕は4ヶ月程度の時間を掛けて50冊以上の本を読んでいるのだから恥ずかしい限りだ。
特にこれからその手の本を読もうと思っている人は、1冊から何か1つ行動に移すことを意識して欲しい。
そうすれば僕のように時間とお金を無駄にすることなく、着実に前に進めるはずだ。

 

2.娯楽が小説に変わった

自己啓発本中毒から抜け出した僕は小説を読むようになった。
情けない話だが、それまで僕は娯楽本は漫画ぐらいしか読んで来なかった。
そういう人は意外と多い気がするが、活字の本と漫画の1番大きな違いを考えた時に思い浮かぶのは必要な想像力の差だ。
漫画は絵から一瞬で多くの情報が取り込めるが、小説はそうはいかない。

読んで楽しむ為には想像力が必要だし、その上読むのに時間が掛かるのも忙しい現代人向きでは無いかもしれない。
後は昔の僕みたいに単純な活字アレルギーの人も多そうだ。
僕は今でも漫画は大好きだし、これに関しては無理に小説を人に勧める気にはならないのだが、それでもメリットを挙げるとすれば、

  • 通勤途中の電車の中がスマホを弄る時間から読書の時間に変わった
  • アプリゲームに課金するよりよっぽど経済的(僕はパズドラに30万ぐらいは課金してます(笑))
  • 本1冊あれば待ち合わせの時間が苦痛にならなくなった(寧ろ遅れてくれて全然構わない)
  • 読書を趣味にしてる人と交流が持てるようになった

 

この辺りだろうか。

上で挙げたメリットが小説である必要が全く無いのはお許し頂きたい。
個人的にはゲームへの課金が減ったことと職場の人と本の話が出来ることは嬉しい限りだ。
僕は昔から火曜サスペンスや土曜ワイド劇場などの2時間サスペンスが好きだったこともあってミステリー小説ばかり読んでいるが、面白い本が沢山あって嬉しい限りだ。
個人的にお勧めの本としてビブリア古書堂の事件手帖万能鑑定士Qの事件簿辺りだ。

既に物凄く売れている本なので知っている人も多いかもしれないが、それ故に万人向けであり、楽しめる人も多いのではないだろうか?

 

万能鑑定士Q:全事件簿 角川文庫

万能鑑定士Q:全事件簿 角川文庫

 

 

3.電子書籍に対する考え方

最近よく電車の中でKindleを使って本を読んでいる人を見かける。
僕はずっとペーパーバック派だったのだが、つい先日Kindle Peparwhiteを購入したので、使ってみた際のメリット、デメリットを簡単に紹介してみたい。

 

メリット

  • 書店まで行かずにネットで本がすぐに買える
  • 基本的にKindle本の方がペーパーバックよりかなり安い(本をよく読む人なら端末代はすぐにペイ出来る)
  • 文字は十分読みやすく実用性は高い
  • 軽いので片手で操作可能
  • 大量の本を持ち運ぶ必要が無い
  • 充電は非常に長持ちするのでバッテリー切れの心配はほぼ無い(僕は毎日PCで作業をする際に充電しているからかもしれないが、公式曰く、ワイヤレス接続オフで1日30分の使用で最長8週間程保つらしい)

 

デメリット

  • Kindle化されてない書籍も沢山ある
  • 啓発本や参考書など、ページを行き来するような本を読むのには向かない
  • Amazon純正レザーカバーが重い(片手使用出来なくもないが、無しの場合とは相当違う)
  • Paperwhiteの話だが、漫画を読むには少し性能が物足りない
  • 本の整理機能がショボイので、沢山本があると探したり消したりが面倒
  • たまにフリーズして再起する

 

個人的にはこんなところだろうか。

ちなみに僕のKindleは、Wi-Fiのみのキャンペーン情報無しバージョンだ。
人によるのかもしれないが、3Gは不要だったという意見がチラホラ聞かれる。
最近では、電子書籍とペーパーバックは3:7ぐらいの割合だと思う。
やはり、まだまだペーパーバックの方が多いのだが、Kindleの方が圧倒的に便利なのは間違い無いので、読書家の人は購入を検討してみても良いかもしれない。 

 

Kindle Paperwhite

Kindle Paperwhite

 

 

4.そして現在

そんなこんなで底辺に落ちたことがきっかけで読書を始めた僕だが、今ではいろいろな本を読んでいる。
本を読むようになってから少なからず成長したと自惚れている僕だが、1つ後悔があるとすれば、学生時代に本を読んでおけば良かったということだ。
これだけはいつになっても後悔し続けるだろう。
現在は役に立つか立たないかだけで本を読んでいた頃と比べ、いろいろな本を読んでいるが、結局好きなジャンルや興味のあるジャンルに著しく偏るのは変わらない。
多くの人はそんな感じなのでは?と勝手に推測しているが、僕はそれでも良いと思っている。
何故なら僕の経験上興味を持てない本は買っても読み始めてすぐに放置されるからだ。
僕の部屋には途中で投げ出された本が山のようにあるが、いずれ消化したい…いずれ…

そう言えば、職場などで話をしていると面白い本が分からないという人がたまに居るが、そんな人に最近僕が新しい本を買う際に良く参考にしているサイトを紹介する。
成毛 眞氏が代表を務めるHONZという書評サイトだ。
元マイクロソフト社長の成毛氏を含めた厳選された読み手が読むに値する「おすすめ本」を紹介してくれるという有難いサイトなのだが、Amazonレビューよりは確実に役に立つはずだ。

インターネットでいろいろな情報が簡単に手に入る昨今、僕を含め、最近の若者は本を読まない人も多いと思うが、特に学生には多くの本を読んで自分の考え方に幅を持たせて欲しい。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
- オットー・フォン・ビスマルク -

 正確には

「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。」
と言ったらしいが、前途ある学生諸君には僕のようになる前にいろいろと学んで欲しい。
働くことについていろいろと悩んでいる学生には以下の本を勧めるが、読み物としても面白いので是非目を通して頂きたい。

 

それでは失礼します。

 

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

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